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 デッドライン―ソフト開発を成功に導く101の法則
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以前から積ん読してあった本をようやく読みました。

物語のように大規模なシステム開発や数十人を管理するような経験はありませんが、それでも日常のプロジェクトにそのまま当てはめられるような金言にあふれています。

  • 相手を好きになる
  • 結束ができたチームもプロジェクトの成果
  • プレッシャーをかけても思考は速くならない
  • 怒りは恐怖からくるもの
  • 触媒の役割は重要

などなど、感覚的には分かっていても、そうだよなぁとあらためて納得させられるようなことが多いです。

ストーリー仕立てで紹介されているので、会議はアジェンダに厳密に従う(必要な人以外出席しなくていい)とか、リスク管理重要(リスクを報告しやすい環境作り)とか、日常業務で参考になるようなプラクティスもその効果がよく理解できます。

日本での初版が1999年の本ですが、現在でもその内容が全く色褪せないのは、ひとえにプロジェクト管理の肝は人を管理することに他ならないからなのでしょう。

自分の立場が変化する節目毎にまた読み返したい一冊です。

A4一枚!すばやくまとめる 企画書&提案書カンタン作成術
富田 眞司

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提案書を作る話になったものの、そもそも提案書について今まであまり学ぶことも無かったなぁということで、手っ取り早く読めそうな本を読んでみることに。

要点がまとまっているので、不慣れな自分にもどう持っていけば良いかという方向性を固めるベースとして十分でした。

 

そもそも提案書とは。

  • ターゲットの課題を分析してその解決策を提示するもの。

少ない枚数にまとめることの利点。

  • 要点を絞ってシンプルにまとめられる
  • 忙しい上司やクライアントへも短時間で説明できる。→結論先行型
  • 書類の節約。エコライフ。

内容の構成は「起承展結」で。(「承」を受けてさらに展開するということで、三段目は「展」が使われています。)

  • 起-問題点を明らかにする。 例)業者に委託しているWebサイト更新費用を抑えたい。
  • 承-解決策の基本方針を述べる。 例)CMS導入しましょう。
  • 展-解決策を具体的に展開する。 例)自分たちで更新作業ができるようになり、委託作業が減らせます。
  • 結-費用や効果を提示する。 例)構築費用に500Kかかりますが、半年で回収できるでしょう。

全体的に気をつけること。

  • 提案内容は明確に。コンセプトをしぼる。
  • 全体に一貫性を持たせるように注意。(問題点と解決策が矛盾してないか等)
  • ビジュアル要素の活用(グラフ、チャート、イラスト)

 

とにかく課題が何かということ、それをどう解決していけば良いかという要点をしっかり意識して書くことですね。

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日経ソフトウェア2008年5月号「プログラマになりたいあなたへの手紙」はいい企画でした。

小飼弾まつもとゆきひろ天野仁史結城浩よしおかひろたか戀塚昭彦(敬称略)という錚々たる面々による、これからプログラミングを始める人たちへの応援歌。

しかし現役でプログラミングを仕事にしている人間にとってもこれまで歩んできた道、今後進むべき道をふと考えさせてくれる素晴らしいメッセージでした。

偶然か必然か、小飼弾さんの「楽習力」とまつもとゆきひろさんの「創り出す喜び」というキーワードが重なったのを目にして、やっぱりそれなんだよなぁと。

楽しんでプログラムを書くなんて気持ちは忘れてた自分に、振り返りのきっかけとなりました。

プロジェクトの初顔合わせは担当者に何を聞いても良いタイミング。

  • なぜこのシステム開発プロジェクトを立ち上げるのか。
  • 実現したいこと。何が達成されると嬉しいのか。
  • かつてシステム化しようとしたこがあればその時大変だったこと。またなぜ大変だったか。
  • システム化対象範囲で危惧されること。
  • システム範囲外で危惧されること(組織関係、コスト、スケジュール)。
  • 顧客側の担当者、承認者、関係部署などステークホルダーを明確にしておく。

言われた要望にただ取り組むのではなくて、なぜ?と掘り下げることで、抱えている問題を解決したり、より良いサービスを提供できるような成果を上げることがプロジェクトの成功。

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